【お客様事例】コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド様
部長や課長のマネジメント力強化に向け、
グループ/職種横断で Management 3.0 を受講
— まずは、貴社の事業内容について教えてください。
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドは、通信、自動車、セキュリティ、航空宇宙関連など、幅広い分野を扱う技術専門商社です。「時代の変化に技術力で即応する国際性豊かな技術専門商社」という企業理念を掲げ、多くのお客様へ先進性と高品質を兼ね備えた商品の提案、提供を行っています。
— Management 3.0 を受講しようと思ったのはなぜですか?
我々の組織では、日々すぐに火消しが必要といった喫緊の課題が発生しないようにして努めています。同時に、その状態を維持できるよう、有効な組織・人材開発の情報を常に積極的に入手するようにしています。
そんな中、マイクロウェーブ ファクトリー株式会社の Salesforce の保守運用を支援していただいている、ヒロラボ社より Management 3.0 の話を伺いました。詳しく内容を聞き、感覚的にこれまで実施してきた研修に被ることなく、新しい考えを社内に浸透できるのではないかと思いました。これが受講を決めた大きな理由です。
まずは上位層の人たちが、外のトレンドや新しい考えに積極的に触れることが必要だと考えています
— 今回の受講者はどのような理由で選ばれたのでしょうか?
今回の研修は、全グループ会社の中から幾つかの部署をピッアップし、部長職、課長職の人材を中心に受講者を選びました。
理由としては大きく2つあります。
まず1つ目は、私たちが社内に新しい考えを取り込む際は、可能な限り上位層から取り込むべきだと考えているからです。新しい考えは、行動の主体となる現場のメンバーや、若い人が外から仕入れてきたり、自身から生まれたりするケースが多い傾向があります。そういった人に対して、相談対象である上司たちは、時に障壁となることがあります。
実際に現場では、管理職がマネジメントに集中するあまり、新しい風を受け入れられる土壌が作られにくいという事実もあります。そのような壁を取り除くため、まずは上位層の人たちが、外のトレンドや新しい考えに積極的に触れることが必要だと考えています。
2つ目は、一緒に仕事をするメンバー同士で前提条件が揃っていた方が、考えや行動をスムーズに進めやすいと考えたからです。
例えば、[チームメンバーのモチベーションを上げていこう]という議論をするとき、内発的動機を前提に考えているメンバーもいれば、外発的動機を前提に考えているメンバーもいると思います。
異なる意見を多様性として捉えることもできますが、その際に可能な限り前提を揃えておかないと、自身の意見をいかに理解してもらうか、という点に多く時間を使ってしまい、本質的な議論に進展しにくいということは多々あると思います。
そのようなことを防ぐためにも、今回は全グループから広く人材を集め、Management 3.0の研修を受講してもらいました。
組織運営に関する[アジャイル]とは何か?という疑問を解決してくれる素晴らしいものであったと感じました
— 現時点で感じている研修効果があれば教えてください。
冒頭でもお伝えしましたが、弊社には、特に急ぎで解決しなければならない課題があったわけではありません。また、組織・人材開発にまつわる研修というのは、薬ではなく筋トレのようなもので、考え方ややり方を学び、それを日々実践していくことで新しい考えや行動が徐々に浸透していくものであると考えています。ですから、受講後すぐに目に見えるような効果が現れるとは、当初から考えていませんでした。
ただ、受講後の受講者たちの感想を見ると、部長職や課長職の人たちに新しい考えを知ってもらうという当初の目標は達成できたと感じています。
変化が激しい現代において、これまでの有効事例が次も利用できるかというと必ずしもそうでないことが多いと思っています。そういった状況に対応するために[アジャイル]という言葉があることは私自身知っていましたし、今回研修を受けたメンバーの中にも既に知っているメンバーはいました。
ただ、重要なのは、言葉を知っているということではなく、仕事をする上司と部下、メンバー同士の間で[アジャイル]についてのインプットや前提を摺り合わせておくことだと思います。
今回受講した Management 3.0 の研修内容は、組織運営に関する[アジャイル]とは何か?という疑問を解決してくれる素晴らしいものであったと感じました。日本の大企業は、見通しが立てづらい現代で生き延びていくために、 Management3.0 を通して変化への対応方法をしっかりと学んでいくべきだと、研修を受けて改めて思いました。
また、最近よく耳にする[自律型組織]や[自主経営組織][自己組織化]と表現される組織やメンバーの存在の仕方についても考えるきっかけとなりました。旧来の日本的な組織運営の手法に、軋みが生じ始めている現状を考えると、[自律型組織]という考え方は、今後の組織開発において非常に重要であると感じました。このような考えに通じる手法を学べる点も Management3.0 を受講する大きな利点であると考えています。
個人的には、研修の中で出てきた Management3.0 の「3.0」というのは何か、「1.0」がどういうもので、「2.0」はどういうものか、という話も非常に参考になりました。マネージャーとして、いかに3.0的な環境づくりをするかという点を、受講後、実際の仕事でもより意識して取り組むようになりました。
— これまで貴社ではどのような研修をされていましたか?それらとManagement 3.0で何か違いを感じた点があれば教えてください。
コロナ禍以前は人事部が主体となり、外部講師を招いたHR関係の管理職向け研修などを積極的に行っていました。
どの研修も一定の効果はあったと感じていますが、Management 3.0の研修はこれまでの内容と少し重複する考えもあるものの、総じて新しい考えを社内に浸透させられるような内容であるという違いを感じました。
オンラインの研修でありながら、グループワークなども円滑に遂行していただいた点もよかったです。コロナ禍で全体研修が全くできずにいたのですが、オンラインでも十分に研修ができると知れた点は、個人的に大きな収穫だったなと思いました
— 最後に研修全体の感想と今後の方針について教えてください。
研修を通して学んだManagement 3.0 の考えを実践し、[自己組織化]されたメンバーを構築できたという姿には実のところまだ至っていません。
Management 3.0 については、直近すぐにというよりは、これからゆっくりと実現していく項目になると思います。ただ、今回の研修でManagement 3.0 の考え方を理解し、その後の行動に移せるだけの知識を自身に取り込めた点は、非常に有意義だったと感じています。Management 3.0 の考え方に触れる第一歩として、こういった研修があるのはとてもいいですね。
正直、受講前は初めて聞く種類の研修であったため、研修にどのような効果があるのか、時間が大分かかるため、人件費の高い役職者を長時間拘束してもよいものかという不安がありました。
しかし、受講した結果、当初の不安は消えました。結果的に、受講者たちからの満足度も高く、実施してよかったと考えています。
満足度が高かった要因として、受講者からは、Management 3.0 の内容はもちろんですが、ヒロラボ社のファシリテーション能力の高さを評価する声も多々挙がっています。
Salesforce に精通していることもあり、単に教材を読み上げるだけではなく、他社も含めた現場の事例を交えつつ、こちらに寄り添った進め方をしてくれた点は非常によかったです。また、横文字などわかりにくい言葉を身近な表現に読み替えて説明してくれるなど、講師の質の高さにも満足しました。
また、オンラインの研修でありながら、グループワークなども円滑に遂行していただいた点もよかったです。コロナ禍で全体研修が全くできずにいたのですが、オンラインでも十分に研修ができると知れた点は、個人的に大きな収穫だったなと思いました。
今後については、まずは学んだ内容をそれぞれのチームで少しずつ実践していきたいと考えています。定点観測をしながら変化を計測し、会社の方向性やチームの方向性をうまくすり合わせながら組織や人材の開発を強化していければと考えています。
今回の研修を通して、Management 3.0を取り入れている他社の事例、評価手法やモチベーションサーベイ、ITシステム関連についてなど、より深く情報が知りたいと思う点が数多く出てきました。ヒロラボ社には、これからもさまざまな情報を提供していただきながら、継続したサポートをお願いできればと思っています。