まずは、貴社の事業内容について教えてください。

中越様:アドウェイズは、2001年に設立されたインターネット広告企業です。2006年に東証マザーズに、2020年に東証一部に上場し、2022年に東証プライム市場に移行しました。時代の変化の中でもお客様へ付加価値を提供し、成長し続けられるよう事業に取り組んでいます。

私たちが所属するビジネスディベロップメントグループは、代理店事業とアドプロダクト事業という、自社の広告サービス事業の2つに主に取り組む事業部になります。

— Management 3.0を受講されようと思った背景について、それぞれお聞かせください。

中越様:弊社はもともと人材育成と組織開発に力を入れており、OJT研修に加え、業務の基礎研修や専門職研修も行っています。

よりよい人材育成を実現すべく試行錯誤しており、業務をより円滑に遂行していくために、次期リーダー層候補向けの教育をどうするか考えていました。その際にヒロラボさんからManagement3.0を教えていただき、可能性を感じて受講を決定したというのが経緯です。

また最近になって、上場企業の人的資本の情報開示が義務化される可能性(※)が出てきています。研修への投資自体もさることながら、人的資本の価値を高め、その価値を最大化させるシステム構築という点でも効果があると期待しました。

※ヒロラボ注釈:現在は義務化となっております。

業務に取り組む中で模索していたことのヒントや答えが、Management 3.0の研修で掴めるのではないかと感じた

— 今回の研修にはどのような方々が参加したのでしょうか?皆様が参加を決めた背景についてもお聞かせください。

中越様:今回参加を募ったのは、社内で新しいアイディアを出し、プロジェクトを推進していく立場、文化や仕組みをアップデートして提供していく立場の人たちで、主に間接部門に所属するそれぞれ別のチームの管理職やプロジェクトリーダークラスのメンバーに参加してもらいました。

参加メンバーのミッションの達成の為には、「インプットする情報を全員で統一すること。」がプロジェクトにおける対象メンバーを巻き込むカギとして必要と考えており、その取り組みの一つとして、今回の研修を受講してもらいました。

個人としては、業務に取り組む中で模索していたことのヒントや答えが、Management 3.0の研修で掴めるのではないかと感じたからです。現在、Salesforceの導入を進めているのですが、その中で組織としてどこを目指すのか、どう取り組んでいくのかという部分を共通言語化する必要があると常々感じていました。

Management 3.0の、仕組みをマネジメントしていく考え方は、私の考える共通言語との親和性が高いと感じたので受講を決めました。

松里様:私は現在、社内の業務効率化のための開発を行ったり、仕組みを作って定着させたりする業務を担っています。研修の話を聞いた際に、研修で扱う内容が自分の今のポジションや取り組んでいる業務にマッチしていると感じたのが、受講を決めた大きな理由です。

また、今まで点でしか理解できていなかったフレームワークやデリゲーションを、きちんと流れで把握したいと思ったのも大きいですね。

高野様:受講を決めたのは、自分が持っているマネジメントの情報をアップデートしたいという思いからです。

私は今、データ活用を推進したり、クリエイティブレポートのデータ環境を作ったりするプロジェクトに参加しています。プロジェクトを進めていくと、当然ながら細かいものも含めて、さまざまな問題が出てきます。問題が起きたときにプロジェクトをどう進めていくか、プロジェクトメンバーのモチベーションや価値観を理解するためにはどうすればよいかなど、自分が知りたかったことがManagement 3.0 の研修で得られるのではないかと感じ、参加しました。

Management 3.0は人材の有効化や活性化という点で非常にマッチしている

— 研修の内容はいかがでしたか?記憶に残っている内容があればお聞かせください。

中越様全体的に非常によくできている研修だという印象を持ちました。今回は間接部門として、組織内課題に対峙し、プロジェクトで動くことも多いメンバーが中心に参加しました。しっかりと共通認識をつくり、合意して自身の役割を果たしていくことで、各人が主体的に動けて人材の効力が増すイメージを持てたと感じています。

立場上、研修や人材育成のトレンドには常に注目をしていますが、最近動向を気にしていた[人的資本の取扱い]についても得られるものは大きかったです。今後、人的資本の可視化や開示に対応し、投資の有効性や、社内における人材の有効化が企業価値に大きく関わってくることは間違いありません。

その上で、Management 3.0は人材の有効化や活性化という点で非常にマッチしていると感じました。特に、[価値と文化]や[学習とコンピテンシー]のモジュールなどには、研修が終わってからも繰り返し目を通しています。
また、メドラーズゲームの考え方もとても参考になりました。多くの人へアプローチしたいと考えたときに、どのように展開すればいいのか、どのように宣伝に落としていくのかという現在の業務に繋がる考え方が、ゲームを通して学べたのはよかったです。

高野様:全体を通してどれも記憶に残るものばかりでしたが、私が特に印象に残っているのは、ムービング・モチベーターズです。10枚のカードを使ったゲームを通して、自分のモチベーションや価値観が整理できました。さらにそれをチーム内に発表することで、相手のモチベーションや価値観が知れたのもよかったです。

今参加しているプロジェクトをはじめ、日々の業務にも取り入れられそうだなという印象を持ちました。

松里様:私も全てのお話やセッションが記憶に残っていますが、今直面している課題にちょうどヒットするという意味では、組織の文化をどう醸成していくのかというセッションが印象に残っています。

特に、自分の価値観をいくつかピックアップして、それをストーリーテリングするバリューズリストのワークは、自分の価値観をメンバーに共有し、認識を合わせていくことの重要さに改めて気づくよいきっかけになりました。

合意形成をどう進めるべきか、権限委譲の効果的なやり方など、研修で学んだ内容がしっかり日々の業務へ落とし込めてきている

— 受講後の効果についてお聞かせください。

中越様:定性的な答えになりますが、受講後に受講者達がManagement3.0で学んだ内容を意識して行動している様子が見られるようになってきたと感じています。例えば、合意形成をどう進めるべきか、権限委譲の効果的なやり方など、研修で学んだ内容がしっかり日々の業務へ落とし込めてきている様子がみられます。

教育には終わりがないので、どこで効果を見るかというのは非常に難しいところですが、少なくとも日々、小さくではあるものの行動に変化が出始めているのはいい傾向だと思います。

— 今後の社内の教育方針についてお聞かせください。

中越様:今回Management 3.0を受講した結果として、そのまま受講をした方がよいメンバーと、地ならしをしてから受講をした方がよいメンバーがいることがわかりました。これはどちらがよいというわけでなく、単純に業務や業種、職位により生まれた違いだと思っています。

その中で、今後さまざまな研修の受講結果を最大化できるように、まずは必要な基礎研修やスキルアップを組織開発と人材開発の両面から進めていく予定です。

そういった違いがあることがより明確になったことも、今回の受講結果の一つであり、だからこそ地盤を固めていくことが目下方針になります。

研修を通して、Management3.0は政府の指針と合致した内容も多く盛り込まれていると感じました

— 最後に、受講を検討されている企業様へコメントをお願いいたします。

高野様:マネジメントについて、自身で経験したり、学んだりしている方は多いと思います。Management 3.0 の研修は、プロジェクトを推進する際に使えるフレームワークなど、新たに学ぶことが非常に多い印象を受けました。そのため、今の自分の知識や経験をアップデートしたい方におすすめです。

また、参加者だけではなく、上位層も巻き込んでManagement 3.0の知識を共有できれば、組織がよりよくなるだろうという期待感も得られました。もし迷われているなら、ぜひ受講をしていただきたいなと思いますね。

松里様:社会やユーザーが求める価値は、どんどん複雑化していると思います。また、それに応じて、会社が大きくなればなるほど、組織も複雑になっていきます。こういった複雑な状況に対して、どう取り組んでいくかという課題を持っている企業にとって、研修を通してManagement3.0の思考を学ぶのは、とても有意義なことだと思います。

もちろん、この研修を受けたからといって、抱えている課題が即座に解決するわけではありません。ですが、さまざまなフレームワークを学べば、課題に直面した際「こういうときにはこうしたらいいのではないか?」というパッチのような使い方ができると思います。また、もっとプロセスにこだわっていきたいと考えている企業にとっても、Management3.0は最適だと考えています。

中越様:特に、組織が複雑化し、拡大途中にある企業は、研修を受講し、Management3.0 の考え方を共通言語として持っておくのが有効だと感じています。

また、個人的な意見にはなりますが、人的資源へ投資し、有効化していくことを目指す場合においても、Management3.0は受講すべき、有力な選択肢であると思っています。

[自律型組織]や[アジャイル]という言葉が近年、徐々に広まりつつありますが、Management3.0の研修は、それらのよい点が適合する内容であると思います。

今後、上場企業は人的資本の情報開示への対応と、継続的な投資が必要になると予測されています。研修を通して、Management3.0は政府の指針と合致した内容も多く盛り込まれていると感じました。

稟議の正当性も政府の取り組みを盾にできる可能性がありますので、教育や研修、組織企画の担当の方は参考にしていただければと思います(笑)。